みんなで有栖川ドットの世界に参加しよう!
12日の深夜、以前から動画投稿を行っていたVtuberの有栖川ドットさんが初配信を行ったのだがその内容があまりにも斬新かつ画期的だったので紹介したいと思う。
“有栖川ドット”とは
有栖川ドットさんは2018年3月から活動しているVtuberだ。
多くのVtuberは3Dモデル、Live2Dを使用して活動しているが彼女の身体はその名の通りドット絵で形作られているのが特徴だ。
本人と同じくドット絵で作られた世界を冒険する動画を投稿しており、その多くが名作ゲームのパロディになっている。
元ネタになっているゲームを知っている人はついニヤっとしてしまう事間違いなしだ。
パロディ要素以外にもドット絵を生かした独創的な表現やコミカルなネタの仕込みも彼女の動画の見どころだと思う。
オススメはドットちゃんがス○ラトゥーンの世界へ冒険に行く動画。
元々3Dゲームであるス○ラトゥーンの世界をドット絵で忠実に再現しているという力作だ。
エンドカットのパリピの雰囲気に染まったドットさんの姿もとても可愛いので見どころだ。
独特な世界観と高い技術力が話題になり、更にはぽんぽこ24ではCM大賞に選ばれた事もあって動画投稿のみで活動するVtuberの中では現在チャンネル登録数9600以上と一際多い。
きっとそんな彼女の初配信には多くのVtuberファンが期待を寄せていただろう。
配信内容以前にそもそもドット絵の彼女がどんなスタイルで配信活動を行うのかと疑問を抱いていたファンも多かったはずだ。
しかし有栖川ドットはそんな“期待”や“疑問”を“驚き”へ塗り替えて見せたのだ。
ほかの誰にも出来ない“有栖川ドット”だけの生配信
現在多く人の認識ではVtuberの生配信といえば画面横に配信者のモデルがあり、画面中央に様々なコンテンツを表示して視聴者のコメントを拾いながらトークを広げるスタイルが一般的だろう。
3Dモデルを仕様している人もバストアップを映して同様のスタイルで配信している人が多い。
しかし有栖川ドットさんが画面に映したのはゲーム画面のみだった。
だがただのゲームではない。
デカデカと表示されている『有栖川ドットの冒険(テスト)』というタイトルと画面の端でピョコピョコ動く小さなドットさんの姿を見れば誰でもこれが本人制作のオリジナルゲームの画面だと気づく。
そう、つまりこれはゲームのプレイ配信ではなく“有栖川ドットの居る世界”を配信しているのだ。
初投稿からの長い期間、動画を通して彼女が生み出し視聴者へ伝えてきたドット絵の世界で生活し冒険を繰り広げるVtuber有栖川ドットの世界観をそのまま生配信で表現してみせたという事に僕は衝撃と感動を覚えた。
これほど投稿した動画と生放送を地続きのコンテンツとして扱える配信者は今現在彼女以外には存在しないのではないだうか。
配信画面を開いただけで充分に斬新で刺激的なのだが、彼女が生み出す驚きにはまだまだ先があった。
視聴者が介入し、冒険を助ける「協力プレイ」
配信を見ていると不規則に大量のコインが落下してくる場面が多くあった。
2Dゲームでコース上にコインなどのアイテムががあるのはよく見る光景なので、はじめのうちは多くの視聴者がこれはゲーム内の設置アイテムだろうと思い込み特別な違和感を覚える事は無かっただろう。
しかし配信を見ているうちにコインの落下には法則性があること一部の視聴者が気づき始めたのだ。
コインの落下タイミングの答え、それは視聴者が送る“スーパーチャット”だった。
YouTubeでのいわゆる“投げ銭”機能であるスーパーチャット、視聴者からこれを送られた時にドットちゃんにコインとして直接届けられる仕様になっていたのだ。
視聴者のコメントが反映されるのはスーパーチャットだけではなかった。
ドットちゃんの冒険中に視聴者の誰かが【みかん】とコメントに入力すると、なんとゲーム内にみかんが出現したのだ。
そしてなんと、そのみかんをゲーム内のドットさんが取得すると敵との接触で減ってしまったライフポイントが回復するではないか。
このシステムに気づいた視聴者はドットちゃんがピンチになると次々と【みかん】と入力していった。
視聴者とドットさんの協力プレイが成立し始めたのだ。
冒険が少し進むと「なんかピザも食べたくなってきました」とドットさんがつぶやいた。
どうやらフルーツだけでは満足出来なかったらしい。
これを聞いた勘の良い視聴者はすぐさまコメントに【ピザ】と打ち込んでいく。
すると予想通りコメントのピザはゲーム内アイテムと成って次々にドットさんの元へ届いだのだった。
暫くして「もっとブロックがあれば楽に進めると思うのですが」とドットちゃんが発言した時にはもう殆どの視聴者がコメントによるギフトシステムに気づいていた。
みんな我先にと【ブロック】と入力していくものだからドットちゃんの助けに成るはずがブロックだらけで逆に進行妨害になってしまうという微笑ましいゲーム展開が生まれたのだが、これはリアルタイムだからこそ生まれたこの配信でしか見ることの出来ない光景だろう。
実は視聴者に見るだけではなく投げ銭やコメントを通して配信に参加するという選択肢を与えるシステム自体には多くの先駆者が居る。
有料のギフトアイテムが配信者に届くというシステムは東雲めぐさんなどが、コメントに特定のワードを入力すると配信内にアイテムとして出現するシステムはアズマリムさん、最近では姫鶴沙雪さんなどが行っている。
誰でも3Dアバターで配信を行えるバーチャルキャストではTwitterの呟きや画像を配信内に取り込む事も可能になっている。
そんな現在でも有栖川ドットさんのこのシステムに大きな衝撃を受けるのは、まず個人でこのシステムを実現しているというアイディアと技術力に驚かされるから。
そして有栖川ドットさんの配信にはストーリー性があり、視聴者との協力関係を生み出しているというのが大きと思う。
送ったアイテムを配信者に触ってもらえたりそのアイテムに対してリアクションを貰えるというのも十分凄い事なのだが、有栖川ドットさんの場合はゴールを目指すドットちゃんを助けステージの先に進めるという別の楽しみがある。
更に今回のブロックで起きたような視聴者の送ったアイテムが生み出す台本通りにならないゲーム展開も見どころだ。
次回はみんなも参加しよう!
色々と書いたが、僕が伝えたいことは事はとても単純だ。
有栖川ドットさんの配信はめちゃくちゃ面白い!そして楽しい!
これが全てだ。
これだけ伝わったらそれで良い。
今回のテスト配信では残念ながらドットさんは目的地へ到達することが出来なかった。
次回の配信でも同じ内容の冒険を行うとの事なので、今回リアルタイムで見ていなかったという人は是非次回の配信を視聴してドットさんの冒険の手助けをしよう!
※記事中で名前を出したVtuberの方々のチャンネル
※過去に紹介記事を書いているのでこちらも見てね!